2007年 12月 24日
番外編・病人のうわごと |
←中国語で「酸素」はこの一文字で表します。読み方はyang3。
したがって、氧气瓶が酸素ボンベ。こうした携帯ボンベはチベット旅行の必需品です。さすがにポタラ宮とか空港には持ち込めませんよね、こんなもの。
使用法はこのように(モデルさんありがと)。ちょっと歩いて車に戻ると息があがるので、すかさずシューシューします。なくなると困るから遠慮がちに使うんですけど。
こちら→は「ヒマラヤ 紅景天」という有名な漢方薬。ぜったい効くからと聞いて、青海省にいるうちから飲み始めました。
しかし…
予防の努力もむなしく、かねて現地レポートしたように結局こんなことになってしまったわたしは、一両日をむなしくベッドの上で過ごしました。
パルスオキシメータという機械に付いたクリップで人差し指の先をちょんと挟み「酸素飽和度」というのを調べます。ぜんそくの経験がある人はご存じだと思いますが、平地なら97~95%なければならず、高地でも70くらいの数値は出るはずです。
それが、ラサでとうとう医生先生の前にへたりこんだ時のわたしは37。(帰国後お医者さんに告げたら信じてくれませんでした。「あんた、そんなんやったらとっくに死んどるで」)
診てくれた男性医師は漢人の西洋医。看護師さんは注射針を何度か刺しそこなってイラついてた以外は親切な美人でした。夜半まで付き添ってくれる看護師さんとなにか雑談しなけりゃわるいかなーと思い(!)、酸素吸入しながらも苦しい息の下つたない中国語で話しかける、けなげな患者です。
「高山病になる人は多いんですか?」
「多いわよ、このホテルだけで毎日5人くらい。ま、夏よりずっとヒマだけどね」
←こちらは医務処でも売っている特効薬。町の薬局で見つけたら早めに購入しましょう。
ところで…
チベット域内を含め、インターネット事情は非常によく、わたしも回復途中でブログをアップしましたけれど…
病気をしていたのと別のホテルでLANケーブルをつなぎ、たまたまウィ○ペ○ィア日本語版の「チベット語」という項目を見ようとしたらブラウザエラーになり表示されませんでした。そこで「はっ!」と気がつき、接続を解除したのですが…
コンピュータをバッグにしまう前にドアがどんどんと鳴らされ、返事をしないうちに服務員さん2名が部屋に入ってきて、なぜかベッドを直すふりをし、無言のまま出ていきました。
どのように振る舞うべきか理解させられる出来事でした。それ以降は帰国までメールの受信もしないことにしました。
その人の名を出すのを控えますが、ちょうど西欧や日本を歴訪していたあの方の影響もあって、本当のところ情勢はいつになく緊迫していたとのことです。
この旅行記の記事が物足りないとお感じの方もいらっしゃると思いますが、のんきな旅行者が不用意にひとに迷惑をかけてはいけないと考えつつ、ただ通りすがりのスナップを紹介している次第です。
蛇足ながら、わたしの支払った医療費は、実に5300元でした(日本円で88,000円!)。
この土地の酸素の薄さは、都市(漢人)人口急増の趨勢に対するある程度の歯止めになっているにとどまらず、観光産業においては、直接に富を生み出す貴重な天然資源でもあるのだということを知ることになりました。
したがって、氧气瓶が酸素ボンベ。こうした携帯ボンベはチベット旅行の必需品です。さすがにポタラ宮とか空港には持ち込めませんよね、こんなもの。
使用法はこのように(モデルさんありがと)。ちょっと歩いて車に戻ると息があがるので、すかさずシューシューします。なくなると困るから遠慮がちに使うんですけど。
こちら→は「ヒマラヤ 紅景天」という有名な漢方薬。ぜったい効くからと聞いて、青海省にいるうちから飲み始めました。
しかし…
予防の努力もむなしく、かねて現地レポートしたように結局こんなことになってしまったわたしは、一両日をむなしくベッドの上で過ごしました。
パルスオキシメータという機械に付いたクリップで人差し指の先をちょんと挟み「酸素飽和度」というのを調べます。ぜんそくの経験がある人はご存じだと思いますが、平地なら97~95%なければならず、高地でも70くらいの数値は出るはずです。
それが、ラサでとうとう医生先生の前にへたりこんだ時のわたしは37。(帰国後お医者さんに告げたら信じてくれませんでした。「あんた、そんなんやったらとっくに死んどるで」)
診てくれた男性医師は漢人の西洋医。看護師さんは注射針を何度か刺しそこなってイラついてた以外は親切な美人でした。夜半まで付き添ってくれる看護師さんとなにか雑談しなけりゃわるいかなーと思い(!)、酸素吸入しながらも苦しい息の下つたない中国語で話しかける、けなげな患者です。
「高山病になる人は多いんですか?」
「多いわよ、このホテルだけで毎日5人くらい。ま、夏よりずっとヒマだけどね」
←こちらは医務処でも売っている特効薬。町の薬局で見つけたら早めに購入しましょう。
ところで…
チベット域内を含め、インターネット事情は非常によく、わたしも回復途中でブログをアップしましたけれど…
病気をしていたのと別のホテルでLANケーブルをつなぎ、たまたまウィ○ペ○ィア日本語版の「チベット語」という項目を見ようとしたらブラウザエラーになり表示されませんでした。そこで「はっ!」と気がつき、接続を解除したのですが…
コンピュータをバッグにしまう前にドアがどんどんと鳴らされ、返事をしないうちに服務員さん2名が部屋に入ってきて、なぜかベッドを直すふりをし、無言のまま出ていきました。
どのように振る舞うべきか理解させられる出来事でした。それ以降は帰国までメールの受信もしないことにしました。
その人の名を出すのを控えますが、ちょうど西欧や日本を歴訪していたあの方の影響もあって、本当のところ情勢はいつになく緊迫していたとのことです。
この旅行記の記事が物足りないとお感じの方もいらっしゃると思いますが、のんきな旅行者が不用意にひとに迷惑をかけてはいけないと考えつつ、ただ通りすがりのスナップを紹介している次第です。
蛇足ながら、わたしの支払った医療費は、実に5300元でした(日本円で88,000円!)。
この土地の酸素の薄さは、都市(漢人)人口急増の趨勢に対するある程度の歯止めになっているにとどまらず、観光産業においては、直接に富を生み出す貴重な天然資源でもあるのだということを知ることになりました。
by rorobird
| 2007-12-24 19:44
| お出かけ