2006年 11月 11日
雨の週末 |
風邪をひいたらしく調子がでないので、朝風呂でも浴びるかと両国へ出かけました。
ついでに江戸博で開かれている「江戸の誘惑」展をのぞきました。
肉筆浮世絵に自分が特別興味をもっていないものだから、他人も同じだろうと思ったのが大間違い。雨だというのに会場はたいへんな混雑でした。(もっとも、なかにはバスツアーの人たちもいたようでしたが。)外国人観光客の姿もかなり見られました。
この展覧会、ポスターがなかなか凝ったデザインですが(Photoshopで丹念に切り抜きしたのだなあなどと、変なところに感心していました)、この円形に縁取りされた花びらは、北斎の娘である応為の筆になるものと知りました。本物はこの円の中に父・北斎が墨一色で描いた唐獅子が躍動しているのです。
美人画の前をささーっと通り過ぎ、葛飾応為の作品を探してみました。才能ある女性だったのですね。「三曲合奏図」という絵では、後ろ姿で琴を弾く女性の着物が見事な立体感を見せていました。
博物館裏の歩道には、冬桜の並木。白い小さな花が冷たい雨にふるえていました。(うげ、陳腐だった!)
by rorobird
| 2006-11-11 20:10
| お出かけ