2010年 12月 06日
吉野山を下るの巻 |
朝いちばんでうっかり奥千本へ上がってしまったために、下りの道ではひたすら神戸からの高校生(元気な先頭グループ以外は、過酷な学校行事にぶーたれている子ばかり)とすれ違うことになりました。
いちおう歩ける靴を履いてはいましたが、しばらくすると爪先が痛くなるやら、ヒザはがくがくするやら。 ようやく吉野水分(みくまり)神社に着きました。 境内には神々しい光が溢れていました。 こういう本殿は今まで見たことがない気がします。桃山時代の建物で、中央が春日造、左右が流造。国宝の木造玉依姫命(たまよりひめのみこと)坐像は美しい女神ですが、固く秘められており、入江泰吉氏の写真でしか見ることができません。
歩いてきてよかった、とすこし気を取り直し、 櫻の頃ならどれほど素晴らしいだろうかと思いつつ、また下っていきます。 この時間になると、紅葉を見に上がってくる人たちにも会うようになりました。 次に立ち寄ったのは吉水院。そもそもは格の高い僧坊なのですが、明治初期に吹き荒れた廃仏の嵐のなかで𠮷水神社と改めさせられました。 後醍醐天皇の玉座がここだといいます。南朝の皇居を名乗るゆえんです。 初期書院造の代表作ともいわれる𠮷水神社の書院の内部には、義経・弁慶の間もあり、豊太閤の花見の屏風もあり。多くの驚くべき文化財がおおらかに展示されています。 次回は中千本の町並み、それからいよいよ蔵王堂へ。
いちおう歩ける靴を履いてはいましたが、しばらくすると爪先が痛くなるやら、ヒザはがくがくするやら。
歩いてきてよかった、とすこし気を取り直し、
by rorobird
| 2010-12-06 23:02
| お出かけ